『生きている麹菌』(これは小説です)

『生きている麹菌』  警察は任意の事情聴取と称して、マネージャー氏の身柄を拘束、証拠隠滅を避けるためマネージャー氏は留置所入りとなった。留置所とはたちの悪い宿泊所のことである。  おまわりさんは言った。 「この端麗純米大吟醸酒を客にふるまったのはあなただけだ。犯人はまさにあなたで決まりである。毒をもったのはどういうわけか白状してはどうか。いつどんな毒を混ぜたんだ」  マネージャー…

続きを読む

『CO2という利権(仮題)』(これは小説です。161105投稿)

  『CO2という利権』  生徒たちに何気なく、 「もし選挙権があったらどこに入れる?」と聞くと、  次の選挙では、 「自民党には入れない」という。  意外に嫌われているのだなと思った。  ついで本題である化学の授業で平衡の話――ルシャトリエの法則の説明である。たとえば圧力が上がったら圧力を下げるという化学平衡の原理(自然の摂理)。  ぼくは、 「自然はやさしい」というた…

続きを読む