『RSウイルスは全国的に夏でも急増である』(170828)

 RSウイルスは風邪の原因の一つである。特に夏風邪のウイルスというわけではない。 「RSウイルス感染症」の患者が東海3県で増えているという。ニュースによれば、 「過去10年間の同じ時期と比べて最も多く、8月20日までの1週間に、愛知、岐阜、三重の3県の280の医療機関で新たにRSウイルス感染症と診断された患者は、愛知県で262人、岐阜県で91人、三重県で87人で、いずれも、過去10年間の同じ時期に比べて最も多くなっています。」という。  しかし東京だって例年に比べて多いのだ。  全国的に8月になって急増した。風邪はほとんど年がら年中はやっているといってよい。わたしも実は先週末にかけて感染したみたいだった。ちょっとしたことでセキがすごくなってしまうのだ。その前からすごくのどが痛かった。ふつうはもっと早く治ってしまうのに、なかなか治らなかったのだ。それで自分はこのニュースを見て、「RSウイルス」に感染したのだなと思った。  人間が弱くなったことがさまざまな感染症を増やしているのだろうけれど、わたしはこの原因(年がら年中風邪がはやること)の大きな一つは、換気が悪くなった、あるいは換気がウイルスを増殖させながら撒き散らしているのだと思う。エヤコンにしろ、洗濯機からの空気にしろ、バスの中の空気、図書館・学校などいろいろなところから出てくる空気が悪くなったのだ。換気のフィルターがウイルスを殺菌することができたらきっと「年がら年中」という問題も解決されるだろうし、冬の風邪引きさんの数も…

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『生きている麹菌』(これは小説です)

『生きている麹菌』  警察は任意の事情聴取と称して、マネージャー氏の身柄を拘束、証拠隠滅を避けるためマネージャー氏は留置所入りとなった。留置所とはたちの悪い宿泊所のことである。  おまわりさんは言った。 「この端麗純米大吟醸酒を客にふるまったのはあなただけだ。犯人はまさにあなたで決まりである。毒をもったのはどういうわけか白状してはどうか。いつどんな毒を混ぜたんだ」  マネージャー氏は言った。 「わたしはなにもしていません」  おまわりさんは威圧的だった。 「状況を見たらどうだ。あなたと客がいて、日本酒を飲まなかったあなた以外みんな死んでしまったのだぞ」  マネージャー氏は懇願するように言った。 「おまわりさん、わたしは酒をふるまっただけですよ。残った日本酒は調べたんですか、毒があるかどうか」 「調べた。毒はない。さあ白状したまえ。いま白状すれば執行猶予もあるかもしれぬ。しかしそうでなければ永遠に刑務所暮らしだぞ!」 「黙秘権を使います」 「ほおぉ」  人を人とも思わない取調べが強行された。なにを言っても無駄である。マネージャー氏は心根いかれてしまった。  実は警察は現場で採取されていたわずかな日本酒の科学的鑑定を依頼していた。重大案件である。残ったわずかの日本酒を科学捜査研究所、いわゆる科捜研に送っていたのだ。  そして事件発生後一週間、サンプルのDNA鑑定をした科捜研の研究員は告げた。 「原因は野生の麹です」  おまわりさんはいぶかしげに、そしていさ…

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